銀行手数料・ATM手数料を0円にする方法

固定費削減

銀行のATM手数料や振込手数料は、一回あたり110円〜330円と少額です。しかし、「たかが数百円」と軽視してはいけません。月に4回ATMを利用すれば440円、年間で5,280円になります。振込手数料を月2回払えば、年間で約6,000円〜8,000円。合わせると年間1万円以上を手数料で失っている計算です。

さらに問題なのは、これらの手数料は「何も生み出さない」無駄な支出だということです。商品やサービスを買うわけでもなく、ただ自分のお金を引き出したり移動させたりするだけで、お金を取られているのです。しかし、ネット銀行やキャッシュレス決済を活用すれば、これらの手数料を完全に0円にすることが可能です。本記事では、銀行手数料を一切払わずに生活する具体的な方法を解説します。

銀行手数料の実態を把握する

まず、自分が年間どれくらいの手数料を払っているか確認しましょう。

主な銀行手数料の種類

ATM手数料(時間外): 平日18時以降、土日祝日に自行ATMを利用すると110円〜220円。

ATM手数料(他行): 他の銀行のATMを利用すると110円〜330円。コンビニATMも同様。

振込手数料(同行内): 同じ銀行の口座への振込で0円〜220円(無料の場合も多い)。

振込手数料(他行宛): 他の銀行への振込で220円〜660円。金額によって変動。

口座維持手数料: 一部の銀行で、残高が一定額以下の場合に月1,000円〜1,500円かかることも(最近増加傾向)。

年間の手数料を計算してみる

典型的な会社員の例で計算してみましょう。

ATM利用: 月4回×220円=880円、年間10,560円 振込: 月2回×330円=660円、年間7,920円 合計: 年間18,480円

この金額を10年続けると184,800円、20年で369,600円です。約37万円を、何も生み出さない手数料に使っているのです。

この無駄を完全に0円にする方法を、これから解説します。

ネット銀行を活用してATM手数料を0円に

ネット銀行は、実店舗を持たない代わりに、ATM手数料や振込手数料を無料または格安にしています。

おすすめネット銀行5選

住信SBIネット銀行

  • ATM手数料: 月2〜15回無料(スマートプログラムのランクによる)
  • 振込手数料: 月1〜15回無料
  • メリット: 振込手数料無料回数が多い、目的別口座で貯蓄管理しやすい
  • デメリット: ランクアップの条件がやや複雑

楽天銀行

  • ATM手数料: 月0〜7回無料(ハッピープログラムのランクによる)
  • 振込手数料: 月0〜3回無料
  • メリット: 楽天証券と連携で金利0.1%(普通預金)、楽天ポイントが貯まる
  • デメリット: 最低ランクは手数料無料回数0回

ソニー銀行

  • ATM手数料: 月4回無料(優遇プログラムClubSで月7回)
  • 振込手数料: 月2回無料(同5回)
  • メリット: 外貨預金に強い、デビットカードのキャッシュバック率が高い
  • デメリット: 振込手数料無料回数がやや少なめ

auじぶん銀行

  • ATM手数料: 月2〜15回無料(じぶんプラスのステージによる)
  • 振込手数料: 月3〜15回無料
  • メリット: au経済圏の人はステージアップしやすい、普通預金金利が高め
  • デメリット: au以外のユーザーはメリットが薄い

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)

  • ATM手数料: 月1回無料(3万円以上の入出金は何度でも無料)
  • 振込手数料: 月1回無料
  • メリット: PayPayとの連携、Visaデビットが使いやすい
  • デメリット: 無料回数が少なめ

ネット銀行の選び方

普段使いメイン: 住信SBIネット銀行、楽天銀行(無料回数が多い)

外貨や投資もやりたい: ソニー銀行、楽天銀行(楽天証券連携)

au・楽天などの経済圏を活用: auじぶん銀行、楽天銀行

シンプルに使いたい: PayPay銀行、ソニー銀行

複数のネット銀行を使い分けるのもおすすめです。例えば、メインは住信SBIネット銀行、投資用は楽天銀行といった具合です。

ネット銀行の開設手順

ステップ1: 公式サイトから口座開設申込み(スマホで完結)

ステップ2: 本人確認書類をアップロード(運転免許証、マイナンバーカードなど)

ステップ3: 初期設定(暗証番号、ワンタイムパスワード設定など)

ステップ4: キャッシュカード到着(1〜2週間)

ステップ5: ATMで初回入金または他行から振込

開設は無料で、維持費もかかりません。複数の銀行を開設しても問題ありません。

メガバンクの手数料優遇条件を活用

「ネット銀行は不安」という方は、メガバンクでも条件を満たせば手数料無料になります。

三菱UFJ銀行(メインバンクプラス)

優遇条件:

  • 給与振込口座に指定: ATM時間外手数料月3回無料
  • クレジットカード引き落とし口座に指定: コンビニATM手数料月2回無料
  • 残高10万円以上: ATM手数料月1回無料

組み合わせ: 給与振込+クレジット引き落としで、実質的に手数料ほぼ無料。

三井住友銀行(SMBCポイントパック)

優遇条件:

  • Web通帳に切り替え: コンビニATM手数料月1回無料
  • SMBCデビット月1万円以上利用: コンビニATM手数料月3回無料
  • 残高30万円以上: 振込手数料月3回無料

組み合わせ: Web通帳+デビット利用で、コンビニATM月4回無料。

みずほ銀行(みずほマイレージクラブ)

優遇条件:

  • 給与振込口座に指定: ATM時間外手数料無料、コンビニATM手数料月4回無料
  • 残高10万円以上: コンビニATM手数料月4回無料、振込手数料月4回無料
  • NISA・iDeCo利用: コンビニATM手数料無料

組み合わせ: 給与振込または残高10万円以上で、十分な無料回数を確保。

メガバンクを使い続ける場合のポイント

メガバンクは実店舗があり安心感がありますが、手数料無料の条件を満たさないと高額な手数料がかかります。

必ずやるべきこと:

  • 給与振込口座に指定する
  • Web通帳に切り替える(紙の通帳は有料化の流れ)
  • クレジットカードや公共料金の引き落とし口座に設定
  • 最低残高を維持する

これらを実行すれば、メガバンクでも手数料をほぼ0円にできます。

キャッシュレス決済でATMを使わない生活

そもそもATMを使わなければ、手数料は発生しません。キャッシュレス決済を活用しましょう。

クレジットカードをメインに

日常の支払いをクレジットカードにすれば、現金を引き出す必要がほぼなくなります。

メリット:

  • ATMに行く回数が激減(月1回以下も可能)
  • ポイントが貯まる(1%還元なら年間数万円分)
  • 家計簿アプリで自動記録され、支出管理が楽

注意点:

  • 使いすぎに注意(予算設定をする)
  • 一括払いのみ使用(リボ払いは高金利)

スマホ決済(QRコード決済)の活用

PayPay、楽天ペイ、d払いなどのスマホ決済も、現金不要の生活に貢献します。

メリット:

  • 小額決済に便利(コンビニ、自販機など)
  • キャンペーンでポイント還元率が高い
  • 銀行口座やクレジットカードから自動チャージ

おすすめ:

  • PayPay: 加盟店が最も多い、キャンペーンが豊富
  • 楽天ペイ: 楽天ポイントが貯まる・使える
  • d払い: ドコモユーザーはポイント貯まりやすい

デビットカードの活用

クレジットカードの使いすぎが心配な方は、デビットカードがおすすめです。

デビットカードとは: 使った瞬間に銀行口座から引き落とされるカード。残高以上は使えないため、使いすぎ防止になる。

おすすめデビットカード:

  • 楽天銀行デビットカード: 1%ポイント還元
  • ソニー銀行デビットカード: 0.5%〜2%キャッシュバック
  • 住信SBIネット銀行デビットカード: 0.6%ポイント還元

現金が必要な場面を最小化

完全キャッシュレスは難しくても、現金が必要な場面を減らせば、ATM利用回数は激減します。

現金が必要な場面:

  • 個人商店、小規模飲食店
  • 冠婚葬祭(ご祝儀、香典)
  • 割り勘(送金アプリで代替可能)
  • 自動販売機(最近はキャッシュレス対応増加)

対策:

  • 月初に1万円だけ引き出し、それ以外はキャッシュレス
  • 冠婚葬祭用に2〜3万円を自宅保管
  • 割り勘は送金アプリ(PayPay送金、LINE Pay送金など)で対応

振込手数料を0円にする方法

ATM手数料だけでなく、振込手数料も0円にできます。

同行間の振込を活用

同じ銀行の口座間なら、振込手数料が無料の銀行が多いです。

活用例: 友人や家族に送金する際、相手に「○○銀行の口座を作ってもらえますか?」とお願いする。無料で口座開設でき、以降の送金が無料になる。

ネット銀行の無料振込回数を活用

前述のネット銀行は、月数回の振込手数料が無料です。

使い分け例:

  • 住信SBIネット銀行: 月5〜15回無料(ランクによる)→家賃や月謝など定期的な振込
  • 楽天銀行: 月3回無料→たまに発生する振込
  • ソニー銀行: 月2回無料→緊急時の振込

複数のネット銀行を持つことで、年間100回以上の振込を無料にできます。

スマホ送金アプリの活用

個人間の送金なら、送金アプリが最も便利で手数料無料です。

PayPay送金: PayPayユーザー間で無料送金。銀行口座への出金は手数料100円(PayPay銀行なら無料)。

LINE Pay送金: LINEユーザー間で無料送金。普及率が高く、ほとんどの人が使える。

楽天ペイ送金: 楽天ポイントで送金可能。

pring: 銀行口座と連携し、無料で送金・受け取り。

家賃・月謝などの定期振込

家賃や習い事の月謝など、毎月決まった振込がある場合は、自動振込サービスを活用しましょう。

自動振込のメリット:

  • 振込忘れがない
  • ネット銀行の無料回数を計画的に使える
  • 手間が省ける

設定方法: ネット銀行のマイページで「自動振込」を設定。毎月決まった日に自動で振込まれる。

完全手数料0円生活の実践例

実際に銀行手数料を完全に0円にしている人の例を紹介します。

30代会社員の事例

以前: 年間手数料約2万円(ATM手数料1.2万円、振込手数料8,000円)

見直し後の構成:

メインバンク: 住信SBIネット銀行

  • 給与振込口座
  • ATM手数料月5回無料、振込手数料月5回無料(ランク2)
  • 家賃、光熱費、クレジットカードの引き落とし口座

サブバンク: 楽天銀行

  • 楽天証券と連携(マネーブリッジ)で普通預金金利0.1%
  • 投資用資金の管理
  • ATM手数料月5回無料、振込手数料月3回無料(ランク3)

貯蓄用: ソニー銀行

  • 目的別貯蓄(旅行資金、緊急予備資金など)
  • ほとんど引き出さないため、手数料はほぼ発生しない

日常決済: 楽天カード(メインカード)、PayPay(小額決済)

結果: 年間手数料0円、ATM利用は月0〜1回(ほぼ行かない)

削減額: 年間2万円×10年=20万円の節約

感想: 「最初の口座開設に少し時間がかかったが、一度設定すれば後は何も考えなくていい。ATMを探す時間もなくなり、時間も節約できた」

銀行手数料0円のためのチェックリスト

最後に、銀行手数料を完全に0円にするためのチェックリストをまとめます。

今週やること

□ 年間の銀行手数料を計算する(過去3ヶ月の明細確認) □ ネット銀行を1〜2つ選ぶ □ ネット銀行の口座開設申込み □ クレジットカードのメインカード決定(まだなら)

今月やること

□ ネット銀行のキャッシュカード到着後、初回入金 □ 給与振込口座をネット銀行に変更(会社に依頼) □ 公共料金・クレジットカードの引き落とし口座を変更 □ スマホ決済アプリをダウンロード・設定

3ヶ月以内にやること

□ メガバンクの優遇条件を確認・達成(メガバンクを使い続ける場合) □ ATM利用回数を記録(月何回行っているか把握) □ キャッシュレス決済比率を上げる(目標:支出の80%以上) □ 自動振込設定(家賃、月謝など定期的な振込)

半年後に確認すること

□ 銀行手数料が本当に0円になったか確認 □ ATM利用回数が減ったか確認(目標:月1回以下) □ 不要な銀行口座を解約(使っていない口座)

まとめ:手数料0円は誰でも実現可能

銀行手数料を0円にすることは、決して難しくありません。ネット銀行を活用し、キャッシュレス決済を取り入れるだけです。

手数料0円化のポイント:

  • ネット銀行を開設(住信SBIネット銀行、楽天銀行など)
  • 給与振込口座をネット銀行に変更
  • メガバンクを使う場合は優遇条件をクリア
  • キャッシュレス決済でATM利用を最小化
  • 振込はネット銀行の無料回数内で、送金アプリも活用

年間2万円の手数料を0円にすれば、10年で20万円、20年で40万円の節約になります。この金額があれば、家族旅行や趣味、投資に回せます。

「たかが数百円」と思わず、今日からネット銀行の口座開設を始めてください。一度設定すれば、一生手数料を払わずに済みます。あなたの大切なお金を、無駄な手数料に使うのはもうやめましょう。

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